システム監査技術者
役割と業務
被監査対象から独立した立場で、情報システムや組込みシステムを監査する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。
(1) 情報システムや組込みシステム及びそれらの企画・開発・運用・保守に関する幅広く深い知識に基づいて、情報システムや組込みシステムに関するリスクを分析し、必要なコントロールを理解する。
(2) 情報システムや組込みシステムに関するコントロールを検証又は評価することによって、保証を与え、又は助言を行い、ITガバナンスの向上やコンプライアンスの確保に寄与する。
(3) (2)を実践するための監査計画を立案し、監査を実施する。また、監査結果をトップマネジメント及び関係者に報告し、フォローアップする。
端的に述べると、
経営の立場を考慮しながら情報システムの開発から運用に関する保証や助言を行う
ということになります。
基本的には既に業務を行っている人が、更に理解を深めたり、力を試すために受ける試験です。
私自身にはシステム監査の経験など当然ありませんが、得られる学びを考慮すれば、勉強をすることには大きな意義があると感じています。
受験の日程
年に一度、春季に試験が行われます。
高度情報処理技術者試験は、基本的に春季か秋季の年に1度なので注意が必要です。
(基本情報や応用情報などは春季も秋季も試験があるので、年に2度のチャンスがある)
受験を目指す動機
システム監査技術者の役割を考えるとシステムに関する幅広い専門知識と、経営に役立つかというビジネス的観点の両方が必要になると考えれます。
言い換えれば、この資格に関する勉強をしていけば、技術と経営に関してバランス良く学ぶことが出来ると思われます。もちろん資格の勉強をして、資格を手に入れたからと言って、能力を保証してくれるものではありません。
しかし、何をすればわからなくて、何もしないよりは、自身の理解のベンチマークとして資格試験を持ってくるのは有効な方法だと考えています。
勉強の方法
前回の経験
私が資格取得の経験をしたのは以下の「応用情報技術者」が初めてです。
この試験を受験する段階では、アルゴリズムや組み込みシステム、システムアーキテクチャなどに関する基本的理解がある段階で勉強がスタートしました。このときは
既にある程度持っている知識を強化し、資格を取得することが目的
であったため1ヶ月という期間を設けて、一気に勉強を仕上げました。
今回は、知識が薄い状態で理解を深めていくことが目的
なので、しっかり時間を掛けて来年(2018年)の春季での取得を目指します。
勉強の手始め
システム監査という職業について理解をするために以下の書籍を購入しました。
基本的にはシステム監査の実務について解説をしている本であり、試験対策本ではありません。
今回は理解を深めることが目的であり、学んだことそのものを自身の血肉にしようと考えているため、いきなり過去問に飛びつくのではなく、しっかり勉強していきたいと思います。
しかし、そうはいっても著者がシステム監査技術者試験の委員会に属しているため、試験のこともある程度意識されていることも期待できます。
試験勉強の方法
ある程度、基本的な用語や実務について把握できたら、すぐに過去問に入っていきます。
問題を通して、自分の考え方をアウトプットすることで理解を深められるものだと思います。
本だけ読んで、正解を学んでいてもやはり記憶には残りづらいです。
実際に自身の考えをアウトプットし、正解や間違いなどの経験を通して考えを体に染み付かせていくのが記憶力を高めるコツだと思います。
前回の応用情報では、基本的な内容の把握が既にできていた状態だったと言えるので、いきなりアウトプットをしていくことができましたが、今回は慌てずに行こうと思います。
応用情報技術者試験では以下のサイト
での過去問演習が非常に役立ちましたが、今回はこのような素晴らしいサイトが準備されていないので、何らかの書籍を準備して過去問演習していく必要がありそうです。
そのフェイズに入り次第、追記していきたいと思います。